猫ひげ1000本

ふと自分に聞いてみたくなる1000の質問

知らんがな!!

「努力は来世で報われる」

YouTubeで、好きなお坊さんの話を聞いていたら、朝からこんなことを言われてガクッとなりました。

 

来世なんて、あるかないかわからないもので報われるなんて言われたって、

知らんがな!!

現世で今、報われたいのよ〜。

 

「知らんがな!」と叫びたくなることって意外とよくあります。

 

Yahooニュースの ”あいのり桃” が、どーしたこーした。

知らんがな!!

 

夫は3キロしか増えてないって言い張るんだけど、あの人絶対5キロは太ったと思うのよね。

知らんがな!!

 

コロナが落ち着いたら旅行に行こうと思ってるの。

ハワイかボラボラ島どっちがいいと思う?

知らんがな!!

行ったまま帰ってこなくていい!

 

 

親しい間柄の人には「知らんがな!」とそのまま言います。

ですが、言いたくても言えない、これどうしたらいいの??という状況もあります。

 

例えば、初対面の人から、家庭内トラブルとか、職場の人間関係における深い悩みとか、長年抱えている心の内の葛藤とかを話されると、勘弁してよ、知らんがなと思います。

こちらとしては、今後仲良くしていきたい相手かどうか、初対面の感触を確かめながら探っていこうと思っているのに、いきなりぐぐっと入って来られて、閉口してしまいます。

 

「じゃぁ食前酒を一杯だけ」なんて思っているのに、相手はいきなりテキーラのショットグラスをガンガン空けて、「ほらあなたも飲みなさいよ」と強要されているような気分になります。

 

初対面で、そこまでの自己開示はいらないし、もっと言えば聞きたくない。

ライトな付き合いからディープな付き合いになっていくグラデーションを感じる余裕を、こちらに与えてほしい。

 

ただ、そういうテキーラタイプの人にも、二種類いることがわかりました。

 

一つ目は、コミュニケーション上の距離感がうまくとれない不器用な人。

私のことを気に入ってくれて、私ともっと仲良くなりたいと思ってくれて、その気持ちが高じて、ショットグラスをガンガン空けちゃう人。

 

そういう人に対しては、参ったなぁと思いつつも、こちらの側で、距離感の調節をすればいいので、まぁいっかって大抵はなります。

 

厄介なのは二つ目の人です。

 

抱えている問題があまりにも重すぎて、そのせいで辛くて苦しくて、誰彼構わずそれをぶつける対象を探しているような人。

そういう人にとっては、相手は私でも誰でも構わないのです。

 

ただ誰かに自分の心の内のどす黒い塊を見せて、こんなに辛いの、こんなにひどい目に合っているのと言いたいだけ。

 

王様の耳はロバの耳、と穴に向かって叫ぶのと同じです。

穴扱いされる方は、たまったもんじゃありません。

 

そういう人は、あおったテキーラの酔いが覚めた時に、誰といたかも覚えていません。
ただ、相変わらず目の前には未解決の大きな悩みがあって、それにうんざりしながら、また次の穴を見つけに歩き出す、それの繰り返しです。

知らんがな!と言えたらどんなに楽か。

 

そう気軽に言えない間柄の人とのコミュニケーションにおいて、自分のことを話すにしても、他人のことを知るために質問をするにしても、距離感を意識しながら会話を運ぶことが大事だなぁ、と思う今日この頃です。

 

特に恋愛においては!

こちらを読んでくださっている方で、片想い中の方がいらっしゃったら、お伝えしたい。

好きな人にもっと自分を知ってもらいたい、好きな人の懐に入りたい、そう思って一方的に距離を詰めると、目の前でシャッターを勢いよく閉められてしまいますので、お気をつけください。

 

ふと自分に聞いてみたくなる1000の質問 #11

人との距離、うまくとれていますか?

 

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