猫ひげ1000本

ふと自分に聞いてみたくなる1000の質問

床に落ちた一本の猫ひげ

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みなさん、初めまして。

猫ひげ1000本です。

 

私、「猫ひげ1000本」と自分のことを名付けるぐらいなので、やっぱり猫が好きなんですよ。

 

なんですが、もう長い間、猫と暮らしていません。

ペット禁止のマンションに住んでいるので、猫を飼いたくても飼えないんです。

 

で、仕方なく、YouTubeで猫動画を見たり、近所の野良猫に話しかけたり、猫カフェに行ったりするんですが、それでもやっぱり、猫を恋しく思う気持ちが抑えられない。

 

一日に三回は、ミャーと鳴き声をあげてみたりもします。

そんな私に、すっかり夫も慣れていて、テレビを観ながら無表情でミャーと返してくれます。

 

でもそんなんじゃ、私の猫を恋しく思う気持ちはどうにもなりません。

 

先月から、はてなブログを始めましたが、だったらいっそのこと猫になってしまおうと、猫ひげ1000本と名付けました。

 

でも、そんなんで、どうにかなることじゃないんですよね。

 


そもそも猫ひげというのは、床に一本、思わぬ拍子に落ちているから、ぷっという笑いを誘ったり、おっ?という驚きを生んだりするわけです。

 

失恋して落ち込んでいる時に、床に一本、猫ひげを見つけたなら、それが慰めになる。

仕事で疲れて帰ってきた時に、床に一本、猫ひげを見つけたなら、それが癒しになる。

 

猫が亡くなった数ヶ月後、床に一本、猫ひげを見つけたなら、飼い主は、「まだこんなとこにいたんだ」と、ちょっと笑顔になりながら、亡くなった猫を偲んで涙を流す。

 

 

これ、一本だから成り立つ話なんです。

 

一本だからこそ、猫特有の、とぼけた感じとマッチして、笑いを誘い、懐かしさを呼び、存在感を放つんです。

 

それなのに、私の名前は猫ひげ1000本なんです。

 

床に猫ひげが1000本も落ちてたら、もうそれは、ただただ

 

うざいです。

 

ちょっとも〜、掃除機持ってきて!

足に刺さって痛いじゃないの!!

 

っていうか、掃除機が壊れるわよ!

 

っていうかこれ、

 

猫何匹分??


ってなるに決まってます。

 

 

なんで一本にしておかなかった!

 

なんでそこで欲張った?!

 

 

今更言っても遅いです。

 

でも、ここまで読んだら、とりあえず私の名前は覚えて頂けたに違いないと確信しています。

 

毎日エッセイを書いています。

よろしければチェックなさってみてください。

 

猫ひげ1000本でした。